スーパー丸尾ブラザーズ
実はそれ自体には、きちんとした理由はないんだ。
あえて理由を言うならば、受験や卒業を前に全ての気持ちをリセットしたかったから。
中学校時代の自分を振り返ると、兄ちゃんへの感情や怜香への想いだけで、俺は形成されていた。
そしてこの2つは、怜香が兄ちゃんを好きだったことで繋がりを持っていたんだ。
それを一旦切ってしまわないと、俺はいつまでたっても『自分』というものを見つけられない気がしたから。
あえて怜香に伝えたのも、きちんと区切りをつけたかったからだ。
俺は、中学校卒業までの3ヶ月を、リセット期間にしようと自分で決めたんだ。
高校に入ってからやりたいことや、目指す目標を決める期間、つまり『自分』を作っていく期間を。
もしその期間を経て、また改めて怜香を好きになったら、それは新たな気持ちとして受け入れることもあると思う。
だけど今は一旦、リセット。
「……いっくん、今日は楽しかったよ。また遊ぼうね。それじゃよいお年を」
「合格したらお祝いしよっか。それじゃ怜香、よいお年を」
こうして俺は、今年一年の終わりに怜香から卒業したんだ。
あえて理由を言うならば、受験や卒業を前に全ての気持ちをリセットしたかったから。
中学校時代の自分を振り返ると、兄ちゃんへの感情や怜香への想いだけで、俺は形成されていた。
そしてこの2つは、怜香が兄ちゃんを好きだったことで繋がりを持っていたんだ。
それを一旦切ってしまわないと、俺はいつまでたっても『自分』というものを見つけられない気がしたから。
あえて怜香に伝えたのも、きちんと区切りをつけたかったからだ。
俺は、中学校卒業までの3ヶ月を、リセット期間にしようと自分で決めたんだ。
高校に入ってからやりたいことや、目指す目標を決める期間、つまり『自分』を作っていく期間を。
もしその期間を経て、また改めて怜香を好きになったら、それは新たな気持ちとして受け入れることもあると思う。
だけど今は一旦、リセット。
「……いっくん、今日は楽しかったよ。また遊ぼうね。それじゃよいお年を」
「合格したらお祝いしよっか。それじゃ怜香、よいお年を」
こうして俺は、今年一年の終わりに怜香から卒業したんだ。