スーパー丸尾ブラザーズ
やっぱりオレも星川がいるうちに、告っときゃよかった。

星川のこと抱きしめてみたかったし、キスだってしたかった。おっぱいだって触らせてもらえたのかもしれないのに。


家に帰ると、母さんから呼び止められた。


「祥平宛てに手紙きてるわよ。転校していった星川さんから」


びっくりした。もう好きではないはずなのに、心臓がどくんどくんって鳴っている。


バレンタインにチョコを渡せなくってごめんねって書いてあるのかな。それとも祥平のことが好きって書いてあるのかな。


「星川?久々すぎて忘れかけてたよ」


早く二階の部屋に行って封筒の中身を確認したいけど、母さんに怪しまれないように、ゆっくりと階段を登る。

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