スーパー丸尾ブラザーズ
お花見の日はよく晴れていて、しかも桜は見頃だった。
名菜は同じ町内で同級生の安藤桃子ちゃんと白川裕貴(しらかわゆうき)くんと三人でキャッチボールをしていた。
確かに名菜の言う通りで、もう面倒とか見るような年じゃないんだよな。もう3年生だもんね。
むしろ名菜よりも父さんの面倒見たほうがいいのかも。視線を父さんの方に移すと、すっかりできあがっていた。
「いっくん、なんか疲れてない?枝豆とポテチ持ってきたよ。
いっくんのお父さんもうちのお父さんもベロンベロンでどうしようもないよね」
怜香だ。俺の隣に腰を下ろした。
兄ちゃんがお花見に来れないことは、当日の今日まで言っていなかった。もしかしてがっかりしてるかな。
「なんかさ、小学生見てると和むね」
怜香にも高校生の兄ちゃんがいる。うちの兄ちゃんと学校は違うが、年が一緒だから中学までは二人でよく一緒にいたんだ。
もちろん昔は俺も遊んでもらっていた。今日は怜香の兄ちゃんも来ていない。聞いてないけどこっちも多分部活だろう。
「うちは日常に小学生二人もいるからね。いちいち和んだりはしないよ」
名菜は同じ町内で同級生の安藤桃子ちゃんと白川裕貴(しらかわゆうき)くんと三人でキャッチボールをしていた。
確かに名菜の言う通りで、もう面倒とか見るような年じゃないんだよな。もう3年生だもんね。
むしろ名菜よりも父さんの面倒見たほうがいいのかも。視線を父さんの方に移すと、すっかりできあがっていた。
「いっくん、なんか疲れてない?枝豆とポテチ持ってきたよ。
いっくんのお父さんもうちのお父さんもベロンベロンでどうしようもないよね」
怜香だ。俺の隣に腰を下ろした。
兄ちゃんがお花見に来れないことは、当日の今日まで言っていなかった。もしかしてがっかりしてるかな。
「なんかさ、小学生見てると和むね」
怜香にも高校生の兄ちゃんがいる。うちの兄ちゃんと学校は違うが、年が一緒だから中学までは二人でよく一緒にいたんだ。
もちろん昔は俺も遊んでもらっていた。今日は怜香の兄ちゃんも来ていない。聞いてないけどこっちも多分部活だろう。
「うちは日常に小学生二人もいるからね。いちいち和んだりはしないよ」