スーパー丸尾ブラザーズ
「焼きそば三人前、家族割引で!」
文化祭で俺らのクラスは焼きそばを作っていた。そこに郁が名菜と桃子ちゃんを連れて遊びに来てくれたんだ。
少し前まで郁は、俺に対して何かといちいち突っかかってきていたけど、それもどうやら落ち着いたみたいだ。
原因はわからないけど、あいつの場合は祥平より俺のほうが年も近く、多分ライバル意識みたいなものを持ってたんじゃないか。
俺は兄妹の中でも一番上だから、弟達の気持ちはわからない。
ただ郁は年の割には落ち着いているせいで、俺らが小学生のころは、よく『たいよう』の人達に、郁のほうがお兄ちゃんと間違われることは何度かあった。
あまり感情を表に出すこともなく、祥平や名菜があんな感じだから、郁には色々我慢させてしまっている部分もあるかもしれない。
それは兄としては申し訳なく思うし、だけどほんとは郁のことはものすごく頼りにしているんだ。
文化祭で俺らのクラスは焼きそばを作っていた。そこに郁が名菜と桃子ちゃんを連れて遊びに来てくれたんだ。
少し前まで郁は、俺に対して何かといちいち突っかかってきていたけど、それもどうやら落ち着いたみたいだ。
原因はわからないけど、あいつの場合は祥平より俺のほうが年も近く、多分ライバル意識みたいなものを持ってたんじゃないか。
俺は兄妹の中でも一番上だから、弟達の気持ちはわからない。
ただ郁は年の割には落ち着いているせいで、俺らが小学生のころは、よく『たいよう』の人達に、郁のほうがお兄ちゃんと間違われることは何度かあった。
あまり感情を表に出すこともなく、祥平や名菜があんな感じだから、郁には色々我慢させてしまっている部分もあるかもしれない。
それは兄としては申し訳なく思うし、だけどほんとは郁のことはものすごく頼りにしているんだ。