俺様女装生徒会長と毒舌会計がいる日常
「おまえは確か一年の青井小鳥(あおい ことり)だな」
「なぜわたしの名前を!? まさかストーカーですか」
「ちがう! 生徒会長だからな、全校生徒の名前ぐらい覚えていて当然だ」
吃驚した。
ただの不審者から格上げして変態ストーカーになってしまうところでした。
それでもやっぱり怪しいことに変わりありません。
セーラー服を着た男子に生徒会へ勧誘されている。
この状況は、どう考えても普通ではありません。
「この姿を見られてしまったからには強制的にでも生徒会に入ってもらうしかない。それにちょうど書記が減ってしまったからな。探そうと思っていたところだ」
「冗談じゃありません」
勝手に進んでいく彼の思考回路を止めるべく私は口を開きました。
そうです、冗談じゃありません。