俺様女装生徒会長と毒舌会計がいる日常
「なんだと?」
彼は驚いたように目を丸くしていますが、こっちだって驚いているのです。
そして困ってもいます。
「私はこの学校に入学して、ただ平凡な学校生活が送れたらいいと思っているのです。目立つことなく、授業が終わったら家に帰り、好きなことをして生きられたらそれでいいのです」
「ただのぼっちな帰宅部だなそれ」
「それに、あなたのような生徒会長が所属する生徒会なんて、考えなくても異常なことがわかります。巻き込まれたくありません」
「率直すぎる!」
彼は相当傷ついたのか胸のあたりを押さえて悶えています。
意外と豆腐メンタルの持ち主だったようです。
どこまでも個性が強い人ですね。