好きだと思うんですがっ!?
視線
同じクラスの星野(ほしの)くんは多分あたしの事を好きだと思う。
なぜそんな事が言えるのかと言うと、それは星野くんを見てれば分かる。
授業中、何気なく教室内に視線を泳がすと、いつも星野くんと視線がぶつかる。
あたしとぶつかった視線は逃すまいと、星野くんはそのまま視線を絡め、瞳を弓のようにしならせてにっこり微笑み、そこでひとこと。
“アホ面”
口パクでもよく分かるように大きく口を動かしてそう言うんだ。
アホ面とは失礼な!
とは思うんだけど、星野くんは言った後にちょっとはにかんだように笑うからその笑顔についほだされてしまう。
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