好きだと思うんですがっ!?
「……死にたいデス」
「だろうな」
バッサリ。
「なんで起こしてくんなかったの?」
こうなったら責任転嫁だ。起こしてくれなかった星野くんを恨もう。
恥ずかしさの矛先を何か別のものに変えないと、今は生きてけない。
「なに人のせいみたいに言ってんだ。勝手にぐっすり寝てたのは浮田だろ」
はい、おっしゃる通りです。
「前回俺が寝てる時もギリギリまで起こさなかったじゃん。状況は一緒だろ」
はい、分かっておりますとも。
責任転嫁どころか、傷はどんどん深くなるばかり……。
「ちなみに浮田の隣にいる俺までとばっちり受けてるって事には気づいてる?」
うん、だよね。さすがに気づいてるよ。
「……共に同じ墓石に入ろうか」
「ひとりで入れよ」
「星野くんってば冷たい奴だ」
「ほら、次浮田の駅だぞ」
そう言ってあたしが頭を乗せていた星野くんの肩がガクン、ガクンと揺れた。