好きだと思うんですがっ!?

「えっ? そーなの? 全然知らなかったんだけど」

「ほら、前に木田さんが星野くんに告ったって、女バスの友達が言ってたって言ったでしょ?」

「ああ、なんか言ってたね。でもあれフられたんじゃなかったっけ?」

「うん、前はね。けど、諦めきれずにもう一度告白したらしいよ」

「そしたら今回はオッケーだったって事?」

「多分ね。結果までは友達も知らなかったみたいだけど、昨日街で星野くんと木田さんが一緒にいるところを私見たし、確実じゃない?」

「えっ、そうなんだ! なんだ残念。私も星野くんちょっといいなーとか思ってたのになー」


そう言いながら女子達が笑い合う声が聞こえるけど、あたしの意識は目の前に向いていた。

仲良さそうに体育館を後にしたあの二人に……。


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