アラビアンナイト


私を見てると思ったけど、隣に座ってる伊藤君を見てたんだ。完全に勘違い。

…ちょっと恥ずかしいかも。


英語で話しかけられた伊藤君はというと、なぜか私と同じで、ちょっとびっくりしている感じ。

『お、おう。いいよ…。
でも、この休み時間は10分しかないから、
次の休み時間か昼休みに案内するっていうのはどう?』

伊藤君の問いかけに、ジェイク君は考えるそぶりも見せずに即答した。

『そうか。じゃあ、その昼休みの時に頼む。
そういえばソウタは昼ご飯、どうするんだ?』

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