アラビアンナイト
『忍さん、誤解がないように言っておきますが、ジェイク様は忍さんが思われているような軽い気持ちでは…』
横からジェイクをフォローしようとしたセリムだったが、
『セリム、いい』
と、ジェイクに遮られてしまった。
『はっ、失礼しました』
さっと口を閉じたセリムを横目に、ジェイクは忍に言った。
『俺がいい加減な気持ちでありすに接してると思うなら、いつでも止めればいい。
今のありすなら俺の言葉よりシノブの言葉を信じるだろ』