アラビアンナイト


『ところで、貴方達は一体何者なの?
2人の関係もただの友達とは違うわよね?』

忍は前々から気になっていたことを聞いてみた。

だが、ジェイクは先程とは違って聞いているのかいないのか、素知らぬふりである。

仕方ないのでセリムへと視線を向けたが、

『そうですね…それについては時をみて説明します』

彼にしては珍しく、考えながら返した返事を聞いて、忍は2人がこれ以上は説明してくれなさそうだと判断した。

そこで話題を変えることにした。

少なくともこの学校において、彼ら、というかジェイクが自ら関わろうとするのはありすだけだ。

そのありすへの心配事はたくさんある。
< 180 / 713 >

この作品をシェア

pagetop