アラビアンナイト


私は1人でドキドキ暴れる心臓を鎮めようと格闘しているというのに、忍ちゃんは通常運転。

「あら、残念。すごく聞きたかったのに」

そう言って残念そうに眉を寄せる顔も可愛い。

「ジェイク様は私にも詳しいことを教えてくださらないんですよ」

いつの間にかバスケットの中からサンドイッチを出していたセリム君。

今日は洋食らしい。
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