アラビアンナイト
そういえば5年前に腕輪をくれた時、確かジェイクの腕にはもう何本か同じような腕輪がはめられていたはず。
「ジェイクはしてないの?
私にくれた時は、まだ他にもしてたよね?」
気になって思わず顔を上げて小声で聞いてみた。
ジェイクは一瞬、私の顔を見つめた後に、ふいに私の耳元に顔を寄せると
「ほかのはしない。
アレ、トワのチカイのあかし。
ありすいがいにはあげない」
さらに声を潜めて答えてくれた。
近くに寄せられたジェイクの顔と、”永遠の誓いの証”っていうフレーズに、私の顔が噴火しそうな勢いで赤くなった、はず。