アラビアンナイト


「うっ…私もそれくらいで十分だと思ってたんだよ?
でも、忍ちゃんと茜ちゃんが、それじゃダメってゆーんだもん…」

「はぁ?なんだそれ?」

呆れた顔をする健太を見たら、昨日の夜の頑張りがムダな努力のような気がしてきた。

でも、私の自惚れじゃなければ・・・。

ジェイクはきっと、自分がプレゼントした服を、私が林間学校で着ると思っているだろう。

だとしたら、あの可愛い服たちに少しでも釣り合うように頑張りたい。
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