アラビアンナイト


そんなくだらないことを考えたり、奏太とたわいもない話をしてるうちに、バスは高原に向かって山道を登り始めた。

しばらくクネクネ曲がる山道を走ったバスが、もうそろそろ高原に着くのかな?って時だった。

バスの後ろの方から、

「「「キャー!」」」

っていう、明らかに楽しくない雰囲気の悲鳴が。

パッと後ろを見ると、ちょうどジェイクが自分のTシャツを脱いで、斜め前の席の女の子の顔に押し当てたところだった。
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