アラビアンナイト


何が起こったのか、遠くからはすぐにわからなかった。

ジェイクは、その女の子の背中をそっとさすりながら、耳元で何かを話している。

少ししてバスが高原の広場のような所に停車すると、ジェイクが女の子の顔をそのままTシャツをうまく使って拭いてあげてるのが見えた。

「あ、もしかして…」

あの子、山道に酔っちゃったんじゃ!?

< 340 / 713 >

この作品をシェア

pagetop