アラビアンナイト



少し名残惜しかったけど、さすがにそろそろ戻らないとヤバイと思った私は、笑顔のまま立ち上がった。

ジェイクも私に合わせて立ち上がる。

もちろん日本語が通じてるわけじゃないから、唯一、自信を持って伝えられる的確な英単語を言った。

「バイバイ!!」

すると彼は少し驚いたように目を見開いて、それからすぐに優しく笑った。


< 36 / 713 >

この作品をシェア

pagetop