アラビアンナイト
「ムリ!絶対にムリだよ!!」
早くも絶望に打ちひしがれて机に突っ伏したけど、さらなる追い討ちを、まさかの真田君から受けた。
「俺、兄貴がこの学校の3年にいるんだけど、毎年、2日目の夜は全員がほぼ徹夜で大広間にいるらしい」
「それって…」
「ノルマが終わらなきゃ寝れないってこと!?」
奏太の言葉を遮って、伏せていた頭を勢いよく上げながら真田君に聞けば、
「まぁ、そういうことらしい」
「えぇ〜!」
もはや、泣きそう。
徹夜したって終わる気がしない!!