アラビアンナイト
だよね。
確かにあんなことの後に1人であのTシャツを持ってジェイクに会いに行くのは結構勇気がいるだろうな。
それも斧田さんの目を盗んで、だもんね。
佐々木さんの気持ちはよーくわかる…。
私がジェイクに会いたくないのなんて、私にしかわかんない事情だし…。
仕方ない、これも乗り掛かった船ってやつだよね?
「わかった!!じゃあ、お風呂から上がったら、2人であのTシャツを返しに行こう!
男子も同じ順番でお風呂に入ってるし、多少前後してるかもしれないけど、女子よりお風呂が長いって事はないだろうし。
お風呂上がりにダッシュでTシャツを取りに行ってから男子の部屋に行けばきっと大丈夫だから!」
「ありがとう高藤さん!!」
佐々木さんがパァッと顔を明るくして笑った。