アラビアンナイト


廊下には誰もいなかった。

佐々木さん、用が済んだから先に帰ったのかな。

まぁ、私と一緒に部屋に戻ったら、斧田さんがなんて言うかわかんないし、賢明な判断だね。


それにしても…

「あのぉ、ジェイク?そろそろこの手、離してほしいなぁなんて…」

恐る恐る声をかけたけど、返事らしきものは何も返ってこない。
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