アラビアンナイト


「ホントはオレには、おなじようにペアになってるジュエリーがあと3つある。
ハンリョ、4にんまでオッケーだから。
でも、オレ、ありすだけがいいから。だから、あとの3つはもういらない。
ほかのブレスレットはもうつけないし、つかうこともない」


いつぞやの私の質問に、今頃になって答えをくれたジェイクはとってもニコニコしているけれど、その瞳は私をしっかりと捉えて離さなかった。

でも、本来の落ち着きを取り戻しているジェイクとは反対に、私は未だに大混乱の真っ最中でして…。

えっと…落ち着け私。
落ち着いて。
そう、考えるのよ、ありす。

そっか、ジェイクの国は一夫多妻制で、男性は4人まで奥さんをもらってもいいってことだね。

でも、だけど、ジェイクは私だけでいいから、他には奥さんをもらわないってことを言ってるんだよね?

えっと…えっと、え〜っと…

だから、なんで!?!!!???

慌てふためく私を見て何が嬉しいのか、ジェイクからはキラキラしたスマイルが飛んできた。


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