アラビアンナイト


「す、好きだよ。ジェイクのこと、友達としてじゃなく1人の男の子として好き」

奏太はまっすぐに私を見ているから、私もまっすぐに見つめ返しながら言った。

言ったはいいけど!

なにこれ!!!

半端なく恥ずかしいんですけど!?

急激に頬に熱が集まってきて熱い!

でも、照れまくって恥ずかしさの熱エネルギーと格闘する私とは反対に、奏太の目はスッと冷めていくみたいに見えた。

「どこが?ありすはジェイクのどこが好きなの?」

「ど、どこって言われてもっ」

淡々と質問を重ねられて、さらに慌ててしまう。
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