アラビアンナイト
2日目(昼)ー下山とBBQ
そこからどこをどうやって歩いたかさっぱり覚えていないけど、いつの間にか、あんなに登るのが大変だった山を降りていた。
ぐったりしている生徒を尻目に、先生たちは
「今から昼ご飯の用意だぞ!!昼はバーベキューだ!」
なんて張り切っている。
…どうしよう?
勘違いなの?
昨日の夜、確かに感じたジェイクへの好きっていう気持ちは、単に恋と勘違いしてるだけの気持ちかもしれないの?
本物の恋とそれ未満の気持ちの線引きが全くわからない私は、言いようのない不安に包まれていた。
それはまるで足元から地面が崩れ落ちていくかのような感覚で、山を下りている時も今も、現実世界にいるようないないような…。
周りの景色も声も、私のいる場所とは繋がっていないみたいに感じた。