アラビアンナイト


「う〜ん、要するに、今の私のジェイクへの気持ちは恋かもしれないし恋じゃないかもしれないけど、そんなことはどうでもよくて…?」

私の悩みつつの答えに忍ちゃんがコクンとひとつうなずいてくれた。

「そうよ。大事なのは、ありすがジェイクとどうしたいかってことじゃない?
ただの友達のままでいたいのか、彼の特別でいたいのか。
彼の特別でいたいなら、どんな形で特別でいたいのかっていうのもありすとジェイクの間では大きな問題よね?」

そう。

特別=彼女、ということだとしたら、日本に留学している間だけのお気軽な彼女っていうのは嫌だ。

ちゃんと心を通わせてその先もずっと一緒にいたい。

将来を誓うっていうのは大袈裟だけど、好きになった人と未来を夢見るのはおかしなことじゃないはず。

逆に、それができないような関係は私には多分無理だと思うし、望まない。

恋したこともない夢見がちなお子ちゃまって言われるかもしれないけど、今の私の気持ちがそうなんだからしょうがない!!
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