アラビアンナイト


そんな私の気持ちを知ってか知らずか。

現在、絶賛目を合わせづらい奏太は、目を合わせなくていい隣に座っているんだけど…。

っていうか、だから敢えて前じゃなく横に座ったんだけど。

これはこれでまずいというかピンチというか…。

「ありす、お肉好きでしょ?昨日、俺の肉横取りしたくらいだもんね?」

にこやかな笑顔でサラリと言いながら、私のお皿に焼けたばかりの美味しそうなお肉をのせてくれる奏太。

キ、キスしちゃった後だから?

奏太への意識が今までとは全然違う種類のものになっているみたい。

そのせいで、昨日の夜ご飯で奏太のお皿からお肉を横取りした自分の所業が恐ろしく恥ずかしいものに思える〜〜〜!!

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