アラビアンナイト


ん〜、そうか。

ジェイクはイケメンってだけでも見られるだろうけど、王子だと知ってる人にはもっと見られるのかもしれない。

「でも、悪い事して見られてるわけじゃないんだし、ジェイクが気にする事ないよ?
ジェイクが見られて嫌じゃないなら、私は平気だから」

そう言うと、突然ぎゅっと抱きしめられてしまった。

「へっ!?ジェ、ジェイク!?」

私がテンパって声を上げてるのに、ジェイクは頭を私の肩に預けるようにして抱きついたまま動かない。

突然の事に高鳴る自分の心臓の音も気になったけど、なんだかちょっと甘えるみたいなジェイクの行動に胸がキュンとした。

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