アラビアンナイト
思わず苦笑した俺を見て軽くため息をついたシノブが、
『ありすが落ち着いてからでいいから、あなたがありすにこだわる理由を彼女にちゃんと教えてあげてね』
と真剣な表情で言ってきた。
『そうする。でないとありすはもちろん、他にも気が気じゃない奴がいるみたいだからな』
俺は苦笑いのまま答えた。
『わかってるならいいわ。それじゃ、あなたはそろそろご自分の部屋へ帰ってね?』
有無を言わせない迫力でシノブに言われたので、俺は仕方なく自分の部屋へ戻った。
去り際にぐっすりと眠るありすにおやすみのキスだけを残して。
…オマケのオマケ…終わり