アラビアンナイト
でも、そんなみんなの声を、まともに聞くような我らが担任ではなかった。
「話し合いなんかしてたら、時間がいくらあっても足りんだろ!
つべこべ言ってると林間学校、連れてってやんねーからな!」
そう言いながら、小笠原先生は今度はくじの箱を用意し始めた。
「大体男子3人、女子3人の計6人で1つの班にするからな。
男子はこっち、女子はこっちの箱から順番に引いていけ〜!」
そう言うと、自分は椅子にどかっと座って腕を組んだ。
こうなっては誰も反論できないよね……。
なんとなく、みんな渋々って感じで、順番にくじを引きに行った。