恋は盲目



泣き崩れているこいつに近づいて抱き締めてやりたいが
それすらできないもどかしさ

それでも抱き締めてやりたいって
車椅子から転げおちはいずって
こいつのそばに行き
手を伸ばし抱き締めた

そして囁いた

「ごめんな、屋敷から出ないで欲しい、俺は君が好きなんだ」


「見えないのに私が?・・・・」


「そう 俺に媚びなかったから好きなんだ」と


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