恋は盲目
当日
式場で
言われた「なんてみすぼらしい格好なの?それで瑠偉がいいって言ったの?本当ばかにしてない?」と
「瑠偉も瑠偉もう少しましな女を見つければよかったのよ、貧乏たらしい女だこと・・・金で買ったことありあり・・・・」と
不愉快だ
こんな事
目が見えていたら
よかった
そんなにひどい格好だったのか?と渡利に聞いたところ
「一般家庭では豪華なほうですが瑠偉様の釣り合うようにすれば貧乏たらしいでした」
貧乏たらしい・・・・そういう言葉を使われるほど和美はひどい格好だったのかと思わず和美に怒鳴りあげていた
「渡利 帰るぞ」と和美をその場に置き去りにして帰って行った
和美はしゃがみこんで 泣き崩れた
『知らないわよ、上流がどんなものかと 洋服すら持ち出してないのに本当ばかにするな・・あんな屋敷に誰が帰るもんですか』とその日を境に
和美は消えた。
屋敷では、静かな空間が広がった
ことっと音がすれば
「かずみんか?」とか
メイドの話し声がすれば
「かずみん帰ったのか?」と
「瑠偉様気になるようでしたらお探しになればいかがですか?」と渡利は言うがガンとして「必要ない」と
痩せ我慢しすぎだ
俺が行ってもよいが
瑠偉様がいかないとなんにもならない
「瑠偉様 気分転換にドライブしませんか?」と誘った
「あぁ、それもよい事だ」と返された