できちゃった出産【ベリカフェ版】
 さて、私自身がどういったことを書いたのかといいますと――あれ? 意外と思い出せないかも?(笑)夫には特段なんの相談もせず一人でちまちま書いた記憶はあるのですが……(汗)いやいやいや、そんなに突拍子もないことは書かなかったはずですよ。えーと、確か――。

・中の人の安全と快適を最優先で。自然分娩にはこだわらないので、必要があるなら迷わず帝王切開にしてください。

・可能なら胎盤が見たいです(食べなくてもいいです)。

・夫にへその緒を切らせてあげたいです。

・カンガルーケアをお願いします。

・完全母乳でいけるのに越したことはありませんが、混合でもいいと考えています。

おそらくこんな感じでしたかね。ザ・うろ覚え……(笑)

 実際、この要望の中でNGだったのは「夫にへその緒を切らせてあげたい」だけでした。まあねぇ、要望としてあげてはいましたが「夫に切って欲しい」と思っていたわけじゃないんで(苦笑)出産を経験したくてもできない夫への、せめてもの思いやりとでもいいましょうか。

 「こういうお産がしたいです!」というこだわりを、私はあまり持ち合わせていなかったのですよね。主体性がないというか……。他力本願といえばそうなのかもしれません。「どうしたいも何も、あとはもう周りの皆さんにおすがりするしかないじゃんっ」という気持ちがありました。

 私、これでいて生真面目なところもありまして。運動や食事にしても、呼吸法の練習にしても、かなり真面目に取り組んだのです。ただ、それは残念ながら「ママになるんだから頑張らなきゃ」という前向きで明るい気持ちからではなかったのですが。

 やっぱりどこか負い目を感じていたんでしょうね。母性愛がドバドバ溢れてこないぶん、努力でなんとかできることはやらなきゃ、と。母性の欠損を何らかの形で補填しようとあがいていたのかもしれません。

 私はどちらかというと「自分が産むんだ」というより「中の人が生まれてくるんだ」という感覚でいました。こういうたとえもあれですが――結婚式の主役は間違いなく花嫁(自分)だけど、出産の主役は産婦ではない、みたいな? 何しろほら、筆頭協力者なんで(笑)

或いは「母と子のコラボレーション」なんて言い方もあるかもしれませんが、個人的には性に合いませんね(苦笑)自分の場合はダブル主役の一人というより、花嫁さんの介添え人のほうが合っているかも(爆)

 そういえば、胎盤についてですが。私が出産した病院では、見せるのはOKだけど食べるのはNGって言ってました(私はもともと食べたいと希望していたわけではありませんが)。

 個人の産院なんかだと、産後のお祝い膳に出してもらえると聞いたことがあるのですが――どうなんだろ? とりあえず、大学病院の厨房に調理をお願いするのが無理そうなのはわかりますけどね……(苦笑)

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