できちゃった出産【ベリカフェ版】
ところが、その翌日に父から電話がかかってきたのです。ちょうどお昼の頃で、父は職場から昼休憩を利用してかけてきているようでした。用件はというと――。
「いや、おまえが昨日あんまり元気がないようだったから……」
どうやら心配をかけてしまっていたようです……(汗)
父は長年男性ばかりの職場で働いてきました。きっちりとした序列のある縦社会で生きてきた人なんですね。職場のデスクはいつも整理整頓されていて、遅刻なんてあり得ない。ま、家ではけっこうダラなんですけど(笑)。
職場の父から想像されるのは、昔気質の価値観を持った「親父さん」かもしれません。まさに「女性は結婚して家庭に入って、子どもを産み育ててこそである」みたいな? でもね、そこはそうでもなかったのです。
こういってはなんですが「諦め」というのも多分にあったと思いますよ(苦笑)あまりにも勝手ばかりする娘たちに「こりゃだめだわ。期待するだけ疲れるわ」と、気持ちを切り替えたのかもしれません……(汗)
母もそうですが、父もまた娘たちに「孫の顔がみたい」とは一切言ったことがありません。本人たちの生き方を尊重するしかないと観念していたんですかね。私が両親に悟りをひらかせちゃったのかもしれません……(ごめんよ、父と母・苦笑)。
父からの電話は本当に思いがけないもので驚きました。ただ、父らしいなとも思いました。だって、電話なら帰宅してから家からかけてもいいわけで。そこをあえて、昼休みに職場からするあたりがね。母には聞かれたくなかったんでしょうね(笑)いや、聞かせたくなかったというのが正しいのかな?
自分の父親ながら、優しくて可愛らしい人だなと思いますよ。そして、人のことをよく見ているなぁと。私の脳内にお花畑が広がっていないこと、まるっとお見通しだったのですね。
あのときの「大丈夫か?」という父の問いに私はどう答えたのかというと――あれ? なんだっけか?(汗) すんません、正確には思い出せません。ほら、何しろ想定外の電話に驚いて動揺していたから(苦しい言い訳じゃの・苦笑)。
ただ、わりと正直に答えていたんじゃないかと思いますよ。ウキウキと前向きな感じじゃなくて申し訳ないけど、それでも必要な準備はきちんとしているから大丈夫。冷静に落ち着いてやっていきたいと思ってるから。まどかちゃんもいてくれるから安心して、みたいな。
なんとなくですが父も納得してくれたような? そして、産後のことは母に頼ればいいと言ってくれました。さらに、母が不在の間のこちらのことは心配するなと。父が私に伝えたのはそれだけで、決して――「頑張れ」とは言わなかったのでした。
「いや、おまえが昨日あんまり元気がないようだったから……」
どうやら心配をかけてしまっていたようです……(汗)
父は長年男性ばかりの職場で働いてきました。きっちりとした序列のある縦社会で生きてきた人なんですね。職場のデスクはいつも整理整頓されていて、遅刻なんてあり得ない。ま、家ではけっこうダラなんですけど(笑)。
職場の父から想像されるのは、昔気質の価値観を持った「親父さん」かもしれません。まさに「女性は結婚して家庭に入って、子どもを産み育ててこそである」みたいな? でもね、そこはそうでもなかったのです。
こういってはなんですが「諦め」というのも多分にあったと思いますよ(苦笑)あまりにも勝手ばかりする娘たちに「こりゃだめだわ。期待するだけ疲れるわ」と、気持ちを切り替えたのかもしれません……(汗)
母もそうですが、父もまた娘たちに「孫の顔がみたい」とは一切言ったことがありません。本人たちの生き方を尊重するしかないと観念していたんですかね。私が両親に悟りをひらかせちゃったのかもしれません……(ごめんよ、父と母・苦笑)。
父からの電話は本当に思いがけないもので驚きました。ただ、父らしいなとも思いました。だって、電話なら帰宅してから家からかけてもいいわけで。そこをあえて、昼休みに職場からするあたりがね。母には聞かれたくなかったんでしょうね(笑)いや、聞かせたくなかったというのが正しいのかな?
自分の父親ながら、優しくて可愛らしい人だなと思いますよ。そして、人のことをよく見ているなぁと。私の脳内にお花畑が広がっていないこと、まるっとお見通しだったのですね。
あのときの「大丈夫か?」という父の問いに私はどう答えたのかというと――あれ? なんだっけか?(汗) すんません、正確には思い出せません。ほら、何しろ想定外の電話に驚いて動揺していたから(苦しい言い訳じゃの・苦笑)。
ただ、わりと正直に答えていたんじゃないかと思いますよ。ウキウキと前向きな感じじゃなくて申し訳ないけど、それでも必要な準備はきちんとしているから大丈夫。冷静に落ち着いてやっていきたいと思ってるから。まどかちゃんもいてくれるから安心して、みたいな。
なんとなくですが父も納得してくれたような? そして、産後のことは母に頼ればいいと言ってくれました。さらに、母が不在の間のこちらのことは心配するなと。父が私に伝えたのはそれだけで、決して――「頑張れ」とは言わなかったのでした。