できちゃった出産【ベリカフェ版】
育児だって、作業の集合体ととらえればやっぱり仕事だと思います。育児について「作業」などという言葉を選んで使うことに眉を顰めるかたもおられるかもしれませんが。でもやっぱり「お仕事」です。

子どもへの愛情と、日々の大変さ。これはやはり並立するものだと思います。

つまらぬ屁理屈のようですが、子どもを可愛いと思う気もちがあっても、母親の空腹が満たされるわけではないし、トイレに行きたいのを我慢しきれるわけでもない。

愛は大きな原動力となるけれど、すべてを解決する魔法ではありません。

もちろん、子育てをしていると様々な感動があります。本当に愛おしくて尊い貴重な体験です。それを高らかに歌い上げることを否定しようなんて思いません。

ただ、もうちょっと「どろっとした部分」にもフォーカスしようよとも思うのです。

個人的には「育児はできてあたりまえ」という考えには懐疑的な私です。

子どもの福利を世帯で保障するのは難しいんじゃない?とも思います。母親だけのワンオペ育児、限界じゃない?と。

「お母さんはあなただけ」みたいな励まし方があるかと思います。確かに真実でしょう。でも、子どもを育てるのは母親一人ではないはずです。

っていうか、これまた屁理屈を承知で言うならば、一人ひとり誰もがかけがえないのない「たった一人」なわけですし。その誰かと誰かの繋がりだって、どれもが唯一無二はなず。そこには「違い」はあれど「優劣」はありません。


なんだかなぁ。

本当、無駄にトシばっかとって。若い人たちに何も言ってあげられずに、おばちゃん面目ない(陳謝)。



「育児は大変なことも多いけど大丈夫だよ。母親一人で育てるわけじゃないからね。みんなついてるよ。みんなで助けるよ。だから安心して。“頑張って”なんて言わない。一緒に頑張ろう!貴女の勇気と想いに感謝して支える用意があるからね。だから大丈夫」



と――具体的な支援のツールやシステムをもって、これからの人たちに言ってあげられたらいいのに……。



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