祈り
俺は最後の一言にぶちギレた。

もう、喧嘩の原因とかはどうでもよくて最後の一言だけが許せなかった。

「疲れるってなんだよ。」

「一緒に居ると疲れるの。」

「は?じゃあ俺と別れたいの?」

「そんなこと言ってないじゃん!!」

「いや、疲れるって同じ意味だろ。」

「そう思うならそうすれば。」

美香は最後に『バイバイ』と言って帰っていた。

今回のことを俺は許せなかった。

喧嘩の原因が自分だということも忘れていた…

そして、俺の一言で美香は俺の元を去った。

この時、俺はどうせ2・3日すれば美香が謝って来ると思っていた。

けど、俺の自惚れだった。

3日たっても1週間たっても美香は謝ってこなかった。

俺も意地をはり謝らなかった。
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