私の秘密の婚約者
大好き
莉音side
夕焼けが一番綺麗な時刻…
私は教室の窓から夕陽を見つめて物思いに耽る。
『もう6時だぞ』
『この景色が忘れられないから残ってる』
嘘、本当は貴方に会いたいから残っている。
『本音は?』
彼はそう言うと後ろから私を抱き締めた。
『あ……た』
『ん?』
『会いたいから残ってた』
私は恥ずかしさのあまり、彼から顔を見られないようにうつむいた。
『はぁ…お前、本当に素直になるのが苦手だよな』
『そんな私は嫌い?』
『いや、大好きすぎて困るくらいだ』
そう言う彼の顔は夕陽に負けないくらい真っ赤に染まっていた。
『だから、今日、お前に告白してたやつに特別課題を出してやった』
『職権乱用じゃん』
そう…私の彼氏は先生なのだ。
勿論、この学校の人には秘密の仲。
『お前のためなら使えるものなら、何だって使ってやるさ』
私は彼と向き合う。
『そんな自分勝手な俺は嫌いか?』
あぁ…私は彼のこのように落ち込んだ部分も教壇に立っている姿も大好きなのだ。
『大好きよ。貴方を思って死ねるほど大好っ』
私は最後まで言い終える前に口を塞がれてしまった。
『あー、もうマジで勘弁してくれよ。今、ここで襲いそうになるだろ』
彼の顔は真っ赤に染まっている
『あ、そろそろバイトに行かなきゃ』
彼との秘密の逢瀬は終わりの刻を告げるように夕陽が半分ほど沈んでいる。
『今日は何時までなんだ?』
『ラストまでだから23時までかな』
『迎えに行く』
『疲れてるでしょ?大丈夫だよ』
『今日は金曜日だから危ねぇだろ。先週のことをもう忘れたのか?』
先週のこと……忘れるはずがない。
忘れたくて忘れたくて……たまらない記憶なのだから……
しかし、私は再び思い出してしまい、体が震え始めた。
『ほら、お前の前には俺しか居ないから落ち着いていいぞ』
彼はそう言うと私を抱き締めてくれた。
『あり…がとう』
『迎えに行くから待ってろよ?』
『わかった。お願いします』
私は教室の窓から夕陽を見つめて物思いに耽る。
『もう6時だぞ』
『この景色が忘れられないから残ってる』
嘘、本当は貴方に会いたいから残っている。
『本音は?』
彼はそう言うと後ろから私を抱き締めた。
『あ……た』
『ん?』
『会いたいから残ってた』
私は恥ずかしさのあまり、彼から顔を見られないようにうつむいた。
『はぁ…お前、本当に素直になるのが苦手だよな』
『そんな私は嫌い?』
『いや、大好きすぎて困るくらいだ』
そう言う彼の顔は夕陽に負けないくらい真っ赤に染まっていた。
『だから、今日、お前に告白してたやつに特別課題を出してやった』
『職権乱用じゃん』
そう…私の彼氏は先生なのだ。
勿論、この学校の人には秘密の仲。
『お前のためなら使えるものなら、何だって使ってやるさ』
私は彼と向き合う。
『そんな自分勝手な俺は嫌いか?』
あぁ…私は彼のこのように落ち込んだ部分も教壇に立っている姿も大好きなのだ。
『大好きよ。貴方を思って死ねるほど大好っ』
私は最後まで言い終える前に口を塞がれてしまった。
『あー、もうマジで勘弁してくれよ。今、ここで襲いそうになるだろ』
彼の顔は真っ赤に染まっている
『あ、そろそろバイトに行かなきゃ』
彼との秘密の逢瀬は終わりの刻を告げるように夕陽が半分ほど沈んでいる。
『今日は何時までなんだ?』
『ラストまでだから23時までかな』
『迎えに行く』
『疲れてるでしょ?大丈夫だよ』
『今日は金曜日だから危ねぇだろ。先週のことをもう忘れたのか?』
先週のこと……忘れるはずがない。
忘れたくて忘れたくて……たまらない記憶なのだから……
しかし、私は再び思い出してしまい、体が震え始めた。
『ほら、お前の前には俺しか居ないから落ち着いていいぞ』
彼はそう言うと私を抱き締めてくれた。
『あり…がとう』
『迎えに行くから待ってろよ?』
『わかった。お願いします』