秘め恋*story10~兄の部屋で…~
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目を開けると、そこが自分の部屋のベットの上だった。
何だか頭がクラクラする…
起き上がろうとしたら余計に頭がクラクラ。
と、その時…
「まだ寝とけ。急に起き上がると、余計きついぞ。」
「キャッ!!何でいるの!?変態!!」
私がこんなことになった原因を作った張本人が、ちゃっかりベットの横に座り込んでいた。
びっくりした勢いで飛び起きてしまって、グランときた。
「だから、言ったろ。」
「もとはと言えば、あんたのせいじゃん…。。」
「はいはい、とりあえず横んなれ。」
ブスッとして枕に頭を落とす私に、フゥーとため息をつくと…
「あれは悪かった。俺が悪い。すまん。」
素直に謝られると、怒りより恥ずかしかったのが勝っちゃうじゃん。。
うぅ…裸見られちゃったよぉ。。
恥ずかしすぎる。もう、お嫁にいけない。。
「お嫁にいけない。ばか。」
顔を半分だけタオルケットから覗かせて、睨んでやった。
「・・・」
え?何で何にも言わないの?
というか、その考え事してる顔は何?
不思議に思っていると、
「そん時は、責任持って俺がもらってやるよ、チビ子。」
ニヤッと笑って私のおでこを優しくツンとすると、部屋を出ていった。
くっ…!!
誰があんたの嫁になるかーー!!