君は僕の救世主、僕は君の救世主。
いじめっ子



「あーあ!また来たぜ、あいつ」



そう、俺の友達がいう。



その友達は、親友なんて呼べたもんじゃない。



俺が何も言わないことをいい事に、ずっとくっついている、根性一つも無いやつだ。



俺が親友と呼べるやつは1人だけ。



あのいじめられっ子。



橋の上で、笑いあった日。



確かな存在を感じたあの日。



いまでは君は 笑う事さえもしなくなった。



否。



笑う事さえも許されなくなった。




助けてやりてぇよ?




でもそう簡単には動けない。



結果的には 俺もいじめっ子って訳だ。



「止められなければ同罪だ」



いつの日かの君の言葉。



その言葉と君の表情で思い出したんだ。



7年前の夏の日を。
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