溺愛されてもわからない!

「えーっと、えっと」
よくわからないけど
原因は私にありそう。

「みんなでここに寝ようよ」

ナイスアイデアだ私!

私の提案に驚く男子ふたり。

「修学旅行みたいにさ、みんなで一緒に寝よう」

学校の先生気分でふたりに言うと
呆れてから大爆笑。

「まーったくすみれちゃんには勝てないわ。夢、先に風呂いいよ」

「あれ?一緒にみんなで入るんじゃないの?」

「一緒に寝るなら風呂は勘弁してやろうか。僕達って優しいね」

一夜の言葉に夢君は笑い
着替えを持って「お先ー」って行ってしまった。

私は笑いの意味がわかんなくて
一夜の横で立ってると
ムギュっとほっぺたを引っ張られてしまった。

「痛いよ」

「自分の発言に責任持てよ。どうなっても知らないよ」

「どうなって……って?」

「素直に僕の部屋で寝ればいいものを」

「わかんないよ」

「僕と夢に襲われる可能性があるんだよ。女の子ならそこんとこも考えろよ」

一夜は私にそう言って「夢、シャンプーとかわかる?」って夢君の所へ行ってしまった。


モモンガ
月夜から借りた
モモンガ怪人を抱いて寝よう。
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