溺愛されてもわからない!

「さっきから言ってるだろう」
「正解が出るまで考えて」
「そこでそれ?ないわーないない」
「まだまだあるよ」
「やっぱすみれちゃんバカ」

見えないナイフで刺されてます私。

あれから
ずーっとずっとお勉強。
一夜は自分の部屋から沢山の問題集とかプリント持って来てくれて、机の上から床からありえないくらいお勉強モードだし。泣きたい。もう解放してちょうだい。

「もうこんな時間なんだ」

壁にかかってる時計を見ると夜中の1時。
そうなんです。
もうこんな時間なんです。許して下さい。

「まだ化学も英語も終わってない。コーヒー入れてくるね」

「いちやー」泣いてます私。

「今夜は寝かせないよ」
ジャニーズ系な発言してくれる王子様

間違いなくドS野郎でしょ。

彼の言葉は本気らしく
落ちついたのは

午前4時。

もう脳内パンパンです
数式が耳からもれてます。

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