溺愛されてもわからない!
目を覚ますと
身体が軽くなって
のどが渇いて
さっきよりスッキリしてる。
パジャマが違う
お母さんが着替えさせてくれたのかな。
今何時だろ。
時計を見ると午前3時前
真夜中じゃん。
スポーツドリンクがないかなと
手を伸ばそうと横を向いたら
一夜が居た。
「目が覚めた?」
一夜の手が私の首筋を触る。
「熱下がったね。よかった」
「ずっと付いてくれたの?」
「当然」
ストロー付きのポカリをまた私の口に運び「ゆっくり飲んで」と、優しく言う。
暗がりで見るお疲れ気味の一夜は、色気があって綺麗だった。
「ごめんね。寝ていいよ」
「半分寝てたから大丈夫だよ。お腹空いてない?」
「今はいい」
「おかゆも果物もあるから、何でも言ってね」
優しい声に「うん」って返事。
そしてまた目を閉じる私。