溺愛されてもわからない!

月夜はすぐ熱が下がったらしいけど
私はなぜか
次の日も38度台の熱が続き
3日目にしてやっと37度台に落ちつく。

お母さんは大事な身体だから
こっちが気をつかい
治るまで来ないようにしてもらう。

それでもたまに来て
面倒みながらお説教。

すんません。本当に無茶な娘で。
この高熱は天罰です。

月夜は身体も心も元気になり、すっかり元に戻る。幼稚園児は元気が一番!
そして
私の事を『お姉ちゃん』と、呼ぶようになった。

お姉ちゃん……じーん。
じわじわじーん。
最初のドドドブスから一気にジャンプ。お姉ちゃんっていい響き。

学校も休んでしまい
雫さんや愛美ちゃんが心配して連絡くれる。ありがたいね。
もちろん夢君もすごく驚いて心配してくれた。

大事をとって
月曜日からの登校になったけど

月曜日から試験なんですけど

どうしよう。

そしてこの3日間の私のお世話は一夜がしてくれた。

ベッタリベタベタ

異常で過剰。

「はい。あーんして」

いやもう……熱下がってます私。
ひとりで食べれますから。

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