溺愛されてもわからない!

「僕と同じ学校でしょう?私立で綺麗な学校だよ。案内してあげる」
優しい言葉にお母さんは安心してる様子。

お母さん。だまされちゃいけないよ。
こいつは裸で人のベッドに入り込み
キスも奪う男だから。

ここで言いたいけど

それを言ったら
お母さんと和彦さんの恋も終わるだろう。

「和彦さんが教えてくれた、ここから近い西高にしました。もう手続きは終わってるから大丈夫」

そう、お母さんが言うと

和彦さんと一夜が手を止めて
驚いた顔をした。

その表情
似てるかも。

「西高?私立の南高校じゃなくて?」

「あら?間違ったかしら?」

和彦さんの言葉にお母さんは戸惑い

一夜は爆笑していた。


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