溺愛されてもわからない!
ごくごく普通に
田舎でスクスクと母子家庭で育ってきた私。
夏の終わりにお父さんとお母さんが出会い、再婚、引っ越し、新しい学校、新しい友達 新しい家族。
夢君。
私は夢君に『好き』って言ったんだよね。
自分から
夢君に『好き』って言った。
背中を押してくれたのは一夜だった。
そして今
私は自分の気持ちを知り
夢君に『さよなら』を言わせた私。
ひどいわ……ひどいヤツ。
ごめん夢君。本当にごめんなさい。
最低な私。落ち込む。
だから
今さら一夜を好きって言って
一夜にフラれても仕方ない。
『遅いんだよ』って鼻で笑われて終わるね。
みんなを傷付けたバツだ。
あぁ
私もドMだーーー。
頭を抱えてたら
ノックの音
看護師さんかなって思ってたら
一夜がやって来た。