溺愛されてもわからない!

「あとね一夜君、上手く私達をごまかして『黙っていたらわかんない』って、すみれとこっそりエッチしても、すみれは嘘がつけない性格ですからね。そんな関係になったら母親の私がすぐわかりますから」

釘を刺された。

たしかに
うん。その通りだ。

きっとこっそりそんな事しても
お母さんには絶対バレる。

さすがお母さん。
娘の私をよくわかってる。

「もし、もしその条件が守られなかったら、すみれは田中さんと結婚させます」

とんでもない爆弾発言が飛び出し
一番驚いたのがお父さんだった。

「椿さんっ!」
もう話の中心がお母さんにチェンジして
お父さんはさっきから驚いてばかり。

「田中さんには話を付けてます」

「はい。お2人が約束を破った場合。自分がすみれお嬢さんと結婚します」

いや
そんな……はぁ?

「自分はすみれお嬢さんを大切にして、必ず幸せにします」

「ありがとう田中さん」

いや
話を勝手に進めないでっ!

「そーゆー事なの。どう?一夜君」

ファイナルアンサー?
お母さんは一夜に最終質問。
< 390 / 442 >

この作品をシェア

pagetop