溺愛されてもわからない!
「あとね一夜君、上手く私達をごまかして『黙っていたらわかんない』って、すみれとこっそりエッチしても、すみれは嘘がつけない性格ですからね。そんな関係になったら母親の私がすぐわかりますから」
釘を刺された。
たしかに
うん。その通りだ。
きっとこっそりそんな事しても
お母さんには絶対バレる。
さすがお母さん。
娘の私をよくわかってる。
「もし、もしその条件が守られなかったら、すみれは田中さんと結婚させます」
とんでもない爆弾発言が飛び出し
一番驚いたのがお父さんだった。
「椿さんっ!」
もう話の中心がお母さんにチェンジして
お父さんはさっきから驚いてばかり。
「田中さんには話を付けてます」
「はい。お2人が約束を破った場合。自分がすみれお嬢さんと結婚します」
いや
そんな……はぁ?
「自分はすみれお嬢さんを大切にして、必ず幸せにします」
「ありがとう田中さん」
いや
話を勝手に進めないでっ!
「そーゆー事なの。どう?一夜君」
ファイナルアンサー?
お母さんは一夜に最終質問。