溺愛されてもわからない!

バタフライナイフのくだりで、和彦さんの頬がヒクヒク動き
お母さんは「まぁ」って微笑み
一夜は「明日でも転校しよう」ってマジに言う。

ただ月夜が
「すみれスゲー。カッコいい」って
目を大きくさせて
本気で尊敬してくれたから
こっちも本気で嬉しかった。

「危ないから転校しようか」
心配そうに和彦さんに言われたけど
私は首を横に振る。

「大丈夫です。友達もできました」

「でも、すみれさん」

「ダメな時は言います」

折れない義理の娘に義理の父が折れた。

「わかった。でもすみれさんナイフは常に持ち歩くように」

そこ?そこなのお義父様。

「すみれのナイフ見たい!」

「あとからね」

変なところで月夜が心を開いてくれそうだ

でも結果オーライって話。


今夜の餃子は美味しいなぁ。


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