溺愛されてもわからない!
あなたと私は義兄妹

いっきなり
頭を軽く叩かれてリアルに戻る。

「人の携帯壊しておいて、ぼーっとするって何?」

「ごめんなさい。つい大きさと重さがピッタリで」

「ポストの上にジャンプしてからの、スマホぶん投げって何?」

「本当にすいません」

「女の子達のデーターがガッツリ入ってたんですけど」

「お許しを」

ガンガン攻められて
落ち込んでしまう。

何も考えないで行動する自分が悪い。
反省。

「すんごい迷惑かけたんだから俺の言う事、聞いてくれる?」

「はい」
素直に返事。反省あるのみ。

「ふたりっきりの夜。一緒にバスタイムで一緒にベッドイン」

「はぁ?」

立ち止まって一夜の顔を見上げる。

一夜は平然として私を見ていた。

「ふたりっきりで甘く過ごそう。すみれちゃんってキスも初めてってことはエッチもしてないんだろ。僕が優しく教えてあげる。甘い夜を過ごそうよ」

王子様は腹黒。

私はとんでもないヤツに借りを作ってしまった?

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