溺愛されてもわからない!
「今日は携帯を壊してごめんなさい」
「それ?謝りに来たの?マジメだね」
「悪かったから。そして和彦さんに自分で壊したって説明したの?」
「あー……うん」
「どうして本当の事を言わなかったの?」
「めんどうだろ」
「だって」
「どうしたの?」
綺麗な顔が急に迫って来た。
「お義兄様に言ってごらん」
今日の言い方は優しい。
なんてゆーか
いやらしさが抜けてる。
エロ王子様は私の頭をポンポンってして
「目が赤いぞ」っておでこをくっつけてきた。
ドキリ!
ドキリドキリ!
「接近しすぎ!」
慌てて一夜を突き飛ばすと
「やっといつものすみれちゃん」って爆笑された。
またコケにされた?