Turquoise Blue 〜空色のベース〜
ユリちゃんの腕を引く
こっちを向いて
いつもみたいに、にこっと笑った
− シノが少し、足踏みしてる
背中を突いたら
『ひゃっ!』ってなった
もう!って感じで笑って叩いて来た
マキちゃんを見る
− … 嘘かと思った
暗い空間だから
そう見える訳じゃない
マキちゃんの顔、強張ってる
…手も少し震えてる
両手を
スカートの腰で擦った
……もしかしたら
色々知ってる分
私なんかよりもっと
ずっと緊張してたのかもしれない
でも、リーダーだから
私達何にも知らないから
独りで頑張ってたのかもしれない