Turquoise Blue 〜空色のベース〜
息を荒くして
『彼』が肩幅で立って
髪をかきあげながら
…私を睨んだ
『……何をしたいの』
私はまた手を引っ張り
『彼』はそれを拒む
「話すの!!
それで
好きだって言うんだよ!!」
『……言ってどうなるんだよ』
「もしかしたら『Azurite』も
アンタを気に入るかも
しれないじゃん!!
もしかしたらもうかなり気にして…
だって、アンタの歌
わざわざ歌ったんだよ?!
アンタの顔みたんだよ?!」
『……帰る』
「待って!!!」
ピンクのTシャツを
思いきり引っ張った